30年くらい前、あと少しでクリスマス
というときに、母の病気がわかりました。

父が主治医となり、
患者さんは何もできない時間がつらいからと、すぐ入院、手術。クリスマスでした。

それから、よくなったり、進行したり。
母の誕生日に空に。

1ヶ月ほど、意識のなくなった母と、実家で過ごしました。

意思疎通はとれないけれど、2才の長女が顔を寄せると、顔を近づける。
病に対して何もできない。母も。私も。でも、柔らかな優しい時間でした。

このままでいいから、ずっといて欲しい
そう思っていました。

そこにいるだけでいい

そのときの空気、画、
いろんな感覚と共に、身体に残っています。
感覚を伴って思い出します。

何かの役に立つとか、生きる意味とか、がんばるとか、がんばってないとか、そんなことがひとつもなくても、全然いい。そんなことどうでもいい。いてくれればいい。

呼吸を学び、
身体について学び、

そこから、
身体性と自分の在り方、人との関わり方に学びが進んでいます。

“ コミュニケーションは根本は相手の存在への無条件の認識です。 “
  森田敦史先生のブログより

長く長くかかったけれど、
あのときの自分と母にあったことが何だったのか、
わかるような気がしています。
母の年齢を超えてしまいましたけど。

その人を、あるいは自分を、
存在 として、ただ認識する。

そうしようと頭で考えるのではなくて、
身体で感受する。

入り口まで、育ってきたのかな。

もっと知りたい、進みたい。

なら、やるしかないなぁ、結論はいつも同じ。
つべこべ言わずにやる、って鬼っぶりが出てしまう。

お伝えする口調は優しい、と言われています。

今年は、1年で呼吸を学ぶ、というコースで
毎月テーマを変えて呼吸レッスンを開催しました。

呼吸を整えるために、身体をつくり、動き方を見直す。

2〜4名の少人数のグループレッスン、個人レッスン、
遠方の方のオンラインレッスンも。1年で150回は優に超える数となりました。

今月は、呼吸の学びを日常に繋ぐ、をテーマに所作を。

呼吸を守ると、そうなるよね、という動きになります。

不用意に上半身を揺らしたり、乱暴に自分の体やものを扱えなくなる。

そうすると、息が止まるから、不快だから。

自分の息を守ろうとすると、丁寧な動き、所作となります。

先週、レッスンで、仰向けに寝ていただいて、その方の脚
を持ち上げて、置き直す所作をしたときに、

なんだろう、泣きそうになる

と、言われました。本当に、涙が滲んでいる。

まわりでそれを見ていた他の生徒さんが、

すごく大事にされた、から?
そんな感じが伝わってくる。わかる、と。

自分の身体は、大切に扱って然るべき、です。

自分を大事にする

のは、こういうことだと思います。

自分へのご褒美とか、
自分が食べたいものを食べるとか、
欲しいものを買うことではない。

日々、自分の身体、感性にちゃんと向き合うこと。
向き合えば、いいかげんなことはできない。

呼吸レッスンを始めた頃は、
息が止まっているかどうかもわからない
と言っていた生徒さんが、
1年で身体感覚が高まって
息が止まると苦しいから、
苦しいのは嫌だからと選んだ行動や所作は、

息が止まらない動き、つまり、
自分を大切に扱うものとなり、

結果的に、自分の中に、大切である自分が育っていました。

呼吸の世界は、  自分が自分を認める  という、
根っこを地中に伸ばします。

この1年、自分をそのまま受け入れて、楽になっていく
生徒さんの様子を何回も見てきました。
こんなに変わったと話してくれることも多々あります。

身体が楽になった。

気持ちが楽になった。

夫婦で過ごすことが楽になった。

呼吸の世界はすごい!

そう思って伝え始めたけれど、自分の予想を超える作用を、みなさんに教えてもらっています。

必要な人に、この学びが届きますように、
来年はもう少し、ひとつひとつ時間をかけて、学びを提供します。

今日の呼吸レッスンでの、
1ヶ月前には歩くのが怖かった生徒さんの変貌ぶりが嬉しくて。

年初に半月板損傷で2ヵ月松葉杖生活をしている間に、立つ、歩くという動作が困難になってしまった60代の女性、Kさん。

この半年、よくなっては、痛みがぶり返すを何度も繰り返していました。

1ヶ月前に、5分立っていることも辛くなり、不調の進行にストップをかけようと、呼吸レッスンを毎週にしました。

とにかく立っていられない。
お料理作るのも椅子に座って。
上半身が固まって、歩いても腕振りがない。
家の外を歩くのは怖い、
というところからスタート。

この1ヶ月、動きの中で身体の調子を整えるワークを
2つだけ、繰り返し繰り返しやりました。

肩の力みを取る動きの後に、深呼吸もして。
そして、立位での前屈。
この2つをレッスン以外でも毎日実践してもらいました。

身体調整と同時に大切なのは、
自分の身体がどうなっているかを捉える感覚と、
感覚を基に動くこと。それを自分で決めること。

不調の方は、自分のからだを感じることができず、息を止めて、無理矢理動いています。だから、からだが悲鳴を上げる。

脱力、深呼吸、縦方向に整える という身体調整に加えて、自分で感じて、決めるを繰り返す1ヶ月。

痛い→怖い→動けない だったのが、

痛くなる前に何か変→ワークをする→大丈夫→歩ける   となって、

お子さんに持って行く好物をたくさん作っても大丈夫。もちろん、立ち仕事で。
歩いて近所の公園に行って、一周して帰って来られた。
そして、ふか〜く呼吸ができるようになった。

そうすると、言葉が、お顔つきが、違うんです。

ひとりじゃどうしていいかわからない、
先生がいないと、教えてもらったことが痛みが出るんじゃないかと怖くてできない、
と言っていた1ヶ月前は、
不安げな、自信なさげな表情だったけど、

今はもう、そんなじゃない。元気。
自分で、自分のからだに聞いてできる。

断捨離も始めて、これいられない〜。
って決められるようになってきた!と、
嬉しそうに話してくれます。

ホントによかったなぁと思って。

呼吸レッスンでは、呼吸と動きを整えます。
人間が、本来持っている自然な呼吸と動きを取り戻すのです。

大事なので、もう一度。

本来持っている自然な呼吸と動き です。

そこがおかしくなると、からだもおかしくなる。
立つこと、歩くことも本来の自然な動きがあります。

本来のそれが、戻ってくると、
その人が、よりその人らしくなります。

力みを取って、不自由から解放されたのは、動きだけではないのでしょうね。

今日は、新しいことをお伝えしました。
すると、
わぁ、これできるようになりた〜い!
とおっしゃって。

ちょっと前だったら、
これ、何回やればいいですか?
と聞かれていたなと思って。

人って、変わりますね。
その瞬間に立ち会えた喜び、今日の感動のおすそ分けです。

自分に余裕があるとできること

トーコンをすると、
自分が満たされて余裕ができる。

インテリアコーディネーターとして、
クライアントさんのご希望をカタチにする
お仕事をされている生徒さんが、
先月のレッスンの後に話してくださったことをみなさんにもお伝えします。

打ち合わせのときに、
自分に余裕があると、相手を全部受け取れる。

理想は自分は空っぽにしておくこと。
そうすれば、相手のことを全部受け取って、
その後、自分の中で、自分のものと混ぜられる。

自分がギリギリの状態でいると、
ついつい ”自分が” が出てしまう。

本人も気づいていない望み、思いがある。

言葉には出ない想い。
逆に言葉は邪魔することもあるから、

着ているもの、仕草、間、表情
アンテナは360度張って
相手の情報まるごと全部感じる。

その方の想いを受け取って、
それを受け入れる余裕。

トータルコンディショニングが、
肉体を目覚めさせ、呼吸を満たす。

身体の満足があって初めて、
自分に余裕が生まれる。

すごくいい打ち合わせができると、
自分もとても満足する。

幸せな仕事 ができている

トータルコンディショニングを実践して、
仕事がうまく運ぶ人がいて、

その先に、自分の夢が叶った住まいを得る人がいる。

私が知らないところでも、
幸せが生まれていると知りました。

トータルコンディショニングが
こんなふうに広がっています。