ヨガに出会ったのは8年くらい前。
受験勉強中の娘が気分転換に始めたことでした。
毎朝30分、テレビの先生の指示通り、呼吸をしながら体を動かす。
しっかり運動した感覚があり、気分もすっきり。
娘のお付き合いでしていたヨガが、私の朝の習慣になり、2年を過ぎたころ、
ヨガを習いに行こうと思い立ちます。
当時、子育てが終わった後の過ごし方を考えていました。
仕事、家事をして、3人の子供のスポーツ活動を支えるだけで精一杯の日々。
送り迎え、試合の応援、親の当番、病院や治療院通い。自分は後回し。
子供たちが進学して家を離れ、10年以上続いたこれらがなくなり、
自分が何をしたいのかを模索している最中でした。
本格的にしたい性分で、インストラクターコースでヨガを学ぶことにしました。
アーサナだけではなく、哲学や、心理学、身体について勉強して、
レッスンもたくさん受けました。
そこには、学びがいがある深さと尽きない興味の源がありました。
また、ヨガの後の静まる感じにも惹かれます。
これまで真剣にしてきたスポーツとは、全く異なり、
筋肉ではない体のどこかに作用している気がしました。
ヨガの魅力はこの独特な静寂かもしれません。
教室を開き、レッスンを提供する側になっても、
ヨガをする度に、自分に静かな何かが出てきます。
なんとなく目の前に現れたヨガでしたが、真摯に向きあいました。
子育て後の過ごし方以上のものに出会ったと思っています。
呼吸の学びにも繋がりました。
そういえば ヨガ はサンスクリット語で結ぶ・繋ぐという意味。
いろんなことが今に繋がっていると感じられるのは
ヨガと出会ってからかもしれません。