自分が心地よくできる動き方を見つけましょうとレッスン中、
「これでいいですか?」と生徒さん。
『ん? 自分の体と呼吸に、これでいいか聞きましょうか。』とお答えすると、
「あ! これまでの人生、ずっと人に聞いてきた。全部。」

息から生き方のくせに思考がシフトすることがあります。
息は、自分と深く繋がっているのだろうと思います。 

呼吸は自分の今を教えてくれます。
不自然な姿勢のときは、吸おうとしても息が深く入っていきません。ちょっと吸っておしまい。苦しくなります。

『どこか力んだり、息が止まってなければいいですよ。またやってみましょう。』
とレッスンを続けます。
「自分で決めればいいんだ。」「また止まった。」「うん、大丈夫。」
と繰り返すうちに、上がっていた肩は本来のポジションに。
背中もカーブを取り戻し、いつの間にかどっしりと座っていました。

レッスンですることは、自分のからだと呼吸に問いかけ続けることです。
これでいいかな?息止まっていないかな?自分にしかわからない答え。
レッスンの回数を重ねると、問いかける頻度が増えてきます。
すると、レッスン中だけでなく、日常でも。
階段上がるとき、窓を拭くとき、パソコンに入力するとき、息が止まっていることに気づいたら、止めずにすればいいのです。
日常が変わります。

自分に聞いて、自分で決める体験を重ねていって、自分を信頼するようになると思っています。

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