今日の個人セッションでは、
今月のテーマ、足と脚の使い方について。

力を通すということ、
力のバランスで成立する形、
力を通し続けるということ、
を動きでお伝えしました。

彼女はほぼ毎日、トータルコンディショニングを実践しています。

いつのまにか、身体の動きの基本ができていました。
結構ハードな脚の動きも、すんなりと、グラつくこともなくこなします。
もちろんキツーいと言いながらですよ。

でも、このMさん、
最初から動けた訳ではありません。

初めてのレッスンは1年前。

そのときは、

冷えがひどくて、ヨガマットに仰向けになるなんてできない。
マットについた手が痛くなって、四つ這いも無理
という状態でした。
私は、動きを伝える前の彼女のポジション(立位、座位、仰臥位)の段階で、途方にくれました。

日常をお伺いすると、
腰痛のために、台所仕事も休み休み。
動かずに生活できるように、
座る場所の周りに、必要なものをぐるっと置き、
そのまま横になって寝てしまうことも多い。
そんな自分へのダメ出しも半端なく多い。

からだの歪みと浅い呼吸をなんとかすれば
日常生活もよくなるに違いないと、
このままじゃ嫌だと、
Ayusでの呼吸の学びに賭けてこられました。

変わると決めた人は、変わります。
やるからです。

私は方法を伝えるだけ。
それをやるかどうかは、その人次第。

彼女は、最初にお伝えした動きで腰が楽になり、
毎月のレッスンの新たな動きに、日々取り組んでいきました。

本格的に心身が変わったのは、
夏にトータルコンディショニングをお伝えして、
その実践が習慣になってからです。
こちらにそのときの様子を記しています。

懸案だった実家を片付け、
自分の部屋を整え、
人間関係の見直しも、
自分で決めて行動する。

トータルコンディショニングを続けて身体ができる。
身体に対する不安がなくなると、
それまで不安が占拠していた心に、そうじゃない気持ちが入ってきます。

今日のセッションが終わり、お話ししていると、
“進みたいところに進んでいます。”
将来やりたいことを実現するために、
お教室に通い始めたそうです。

どこで習うかを探すのがめんどくさいから、
と放っていたのが、
たまたま家のすぐ近くにいい先生がいるとわかり、
毎日行っているとのこと。

1年で、身体、呼吸だけではなく、表情も、言葉も、
向いている方向もすっかり変わりました。

自分へのダメ出しは相変わらずしてしまうけど、
“ダメ出しする自分も受け入れるようになりました。”
と笑っておっしゃいました。

人ってすごいです。

呼吸の学びは、
身体をラクに、呼吸をラクに、
自分らしい生き方に、
望む方向にその人を歩かせます。

私は、生徒さんが、いらないものを取っ払って、
本来の自分になっていく横で、伴走します。

自分では経験できない経験を見て、
伝えている呼吸の力への信念を深めます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です